はずかしい話

南の窓ぎわに置いたスイートピーが、可憐で清潔な白い花を咲かせているにもかかわらず、太陽に背を向け下を向き、うなだれていた。
水も十分入っているし太陽も当たる場所にあるのに何が悪いのだろう。無理やり向きを直しても、水に栄養を足しても駄目だろう。私はスイートピーへ向けて「きれいだよ」とだけ声をかけた。